八重歯の歯列矯正はできる?矯正の治療期間と主な費用・値段

八重歯は「矯正しなくてもよいもの」と考えている方は少なくないですが、実際はさまざまなデメリットがあるため矯正が必要です。また矯正が必要なことは理解していても、矯正期間や費用面で不安があるため、なかなか決断できないという方も多いでしょう。そこで八重歯の矯正が必要な理由や具体的な矯正方法、かかる期間や費用の違いについて正しく理解し、不安を解消しておきましょう。

すでに八重歯の歯列矯正を決めている方は「前歯矯正専門 Mori Dental Clinic」がおすすめです。料金が良心的であり、他のクリニックで矯正できないと言われた人でも対応可能だからです。

この記事では、八重歯の歯列矯正における治療期間や費用について解説します。

八重歯とは

八重歯とは、歯列から外れた位置に生えている歯のことです。前歯から3つ目の歯である犬歯そのものと間違えられやすいですが、実際は異なるものです。歯並びから外れて生えている歯のことは総称して八重歯と呼ばれるからです。

ただし犬歯が八重歯になることは多く、これを「上顎犬歯の低位唇側転位」といいます。これは先天的に顎と歯の大きさが異なるために発生します。また、まれに歯の生えすぎ(過剰歯)により引き起こされることもあります。

八重歯は日本国内ではあまり気にされない傾向にあり、チャームポイントとして扱われることも多いです。しかし八重歯があると歯を清潔に保つのが難しくなり、虫歯が増えやすくなります。噛み合わせも悪化するため、健康にもよくありません。

八重歯を歯列矯正する方法

次は八重歯を歯列矯正する方法について解説していきます。

全体矯正

八重歯を含む歯並び全体を矯正したい場合は「全体矯正」を行います。文字通りすべての歯に対して処置を行うため、バランスが整いやすく、見た目もきれいになります。

全体矯正の方法は「マウスピース」を用いる矯正方法と、専用の「ワイヤー」を表側または裏側に装着して矯正する方法があります。それぞれの方法について詳しく解説していきます。

マウスピース矯正

八重歯は歯に透明なマウスピースを装着することで矯正可能です。マウスピースは患者の口腔に合わせて適切な形状で作られるため、人によってサイズが合わなかったり、痛みを感じることも少ないです。

インビザラインとも呼ばれるこの方法は、マスクなしで口を開けても目立ちにくく、食事や食後・就寝前の歯磨きなど、任意のタイミングで取り外しが可能というメリットがあります。また通院回数もワイヤー矯正より少なく済みます。

ただし1日あたり20時間は装着し続ける必要があり自己管理が要求されるため、すぐに外して放置してしまうような人には向いていません。また、歯並びが悪すぎると対応できないケースもあるため、事前に医師の方に相談しましょう。表側ワイヤー矯正

歯の表側に装置を付ける矯正方法を「表側(ワイヤー)矯正」といいます。歯の表面にブラケットという器具を取り付け、そこにチタンやステンレス、ロジウム等の素材でできたワイヤーを通します。これにより歯が強い力で引っ張られ、歯を支える骨が破壊と再生を繰り返すことで、歯が正しい位置へとゆっくり動いていきます。

表側ワイヤー矯正のメリットは、多くの症例(歯並び)に対応できる点です。また器具が舌に当たりにくいため会話や咀嚼がしやすく、歯磨き等のケアもしやすいです。矯正費用を抑えたい方も表側矯正をおすすめします。

デメリットは、歯の表面に器具を装着するため目立ちやすい点です。普段マスクをしている方なら気になりませんが、人と接することが多い方は抵抗を感じるかもしれません。ただし、ワイヤーの素材や色を調整することで目立ちにくくすることは可能です。

裏側ワイヤー矯正

歯の裏側に装置を付ける矯正方法を「裏側(ワイヤー)矯正」といいます。表側矯正とは異なり、ブラケットやワイヤーを装着するのは歯の裏側です。そのため目立ちにくく、矯正していることを誰にも知られずに過ごすことができます。

裏側矯正は目立ちにくさが強調されがちですが、実は上顎前突(出っ歯)の原因となる「舌で前歯を押すこと」を防止できるというメリットがあります。また、歯の矯正と同時にホワイトニングを行うことも可能です。

ただし、表側矯正よりも対応可能症例が少なかったり、会話や咀嚼がしにくくなるというデメリットがあります。費用も表側矯正より高額になるため、矯正費用を抑えたい方には向いていません。

部分矯正

八重歯の歯列矯正は、一部の歯にだけワイヤーやマウスピースを装着する「部分矯正」が用いられることがあります。一例としては犬歯から前歯にかけて、左右合わせて6本の歯にだけワイヤーを取り付けるやり方があります。

部分矯正が可能な人は、歯列からのずれが軽度である人や、そこまで噛み合わせが悪くない人などです。逆にいえば、奥歯を含めた矯正が必要な重度のずれ・噛み合わせの悪さが見られる人には推奨されません。

費用は全体矯正の3分の2程度または半分以下となり、出費を抑えられます。また矯正期間・通院期間も短いため、とにかく短期で矯正したい方にも向いています。

八重歯の歯列矯正にかかる費用・期間

八重歯の歯列矯正にかかる費用と期間は矯正方法により異なります。相場については次の表をご覧ください。

 

矯正方法

費用相場

矯正期間

マウスピース矯正

(全体矯正)

60万円~100万円程度

半年~1年半程度

マウスピース矯正

(部分矯正)

10万円~40万円程度

3ヶ月~半年程度

表側ワイヤー矯正

(全体矯正)

60万円~130万円程度

1年~3年程度

表側ワイヤー矯正

(部分矯正)

30万円~60万円

半年~1年半程度

裏側ワイヤー矯正

(全体矯正)

100万円~170万円程度

1年~3年程度

裏側ワイヤー矯正

(部分矯正)

40万円~70万円程度

半年~1年半程度

 

上記の矯正費用は、主に矯正方法や用いる素材が大部分を占めていますが、実際は矯正前・矯正後にも費用は発生しています。おおまかな費用内訳は次のとおりです。

 

費用が発生する段階

費用相場

内容

矯正前費用

0円~6万円程度

・相談やカウンセリング

・診断や精密検査

・虫歯治療

・歯周病治療

・抜歯 など

矯正費用

10万円~170万円程度

・矯正装置

・通院

矯正後費用

4万円~11万円

・リテーナー

・保定観察

 

上記の「矯正前・矯正後」費用がすべて含まれた価格設定になっているかどうかは、クリニックにより異なります。また矯正期間中に新たに虫歯や歯周病の治療が必要になった場合、追加料金が発生することもあります。

八重歯を歯列矯正する治療例

実際に八重歯を歯列矯正した治療例を2つ紹介します。

例① 20代女性

子どものころに片側だけ抜歯したことが原因で叢生(歯が重なること)になった女性は、小臼歯2本の抜歯とワイヤー矯正により、目立ったトラブルもなく約2年で歯並びを改善することに成功しました。かかった費用は44万円で、ワイヤー矯正としてはごく一般的な期間・費用となっています。

例② 40代女性

上下の前歯が飛び出ている点に悩んで矯正を決めた女性のケースでは、検査により比較的叢生が軽度であることが分かり、マウスピース矯正が可能になりました。2週間ごとの取り換えが必要なマウスピースを6回使用した時点で患者が現状に満足し、矯正が終了しました。

当ケースのように、患者の希望や「症状の改善が見込めない」により矯正期間が短くなることもあります。

八重歯を矯正しないとどうなる?

次は八重歯を矯正せず、放置する3つのデメリットについて解説していきます。

口の中を傷つける恐れがある

とがった八重歯が放置されると、歯が唇や舌、頬にあたって炎症を起こしたり、出血する原因になります。普段は当たっていなくても、転んで頭をぶつけるなどの拍子に出血することもあるため、あまり違和感を感じていない人でも治療した方が良いです。

別の歯に負担をかけやすい

犬歯には奥歯を負荷から保護する「犬歯誘導咬合」という役割があります。しかし八重歯があるとそれが機能しなくなり、奥歯に余計な負荷が発生します。

たとえば、ものを噛んで食べるときは縦だけでなく横の動きも重要ですが、八重歯があると犬歯が横方向に噛むのを十分に補助できなくなります。結果的に歯の寿命が短くなるため、将来のことを考えても治療は必要です。

虫歯や歯周病になる可能性がある

八重歯は正常な歯列から外れた位置にあり、他の歯と重なっていることもあります。食べカスが溜まりやすく歯磨きもしづらくなるため、八重歯がない人よりも虫歯や歯周病になりやすい傾向があります。

寝る前だけでなく朝昼晩の食後も含めてよく歯を磨く人でも、「磨けていない部分」が少しでもあると虫歯になります。ケアは徹底しているから大丈夫、と思っている人こそ、八重歯の有無を一度確認し、治療の必要性について検討してみるべきです。

八重歯になる要因

八重歯ができる主な原因は、次の3点です。

  • 永久歯が生えてくる年齢が遅かった
  • 歯の本数が多い(または歯が大きい)
  • 子どものころに固いものをほとんど食べていない

子どものころに乳歯から永久歯へと生え変わるタイミングは人により異なりますが、遅すぎると永久歯の力で歯が上方向に逃げる原因となり、八重歯になりやすいです。生え変わるタイミングを調整するのは難しいため、八重歯ができた段階で適切に処理することが重要です。

また歯の本数の多さや、歯のサイズが大きいことも八重歯の原因となります。特に前歯付近に歯が多い人(過剰歯)は、歯が前に押し出されて八重歯ができやすいです。こちらも先天的なものであるため予防は難しく、適切な段階での矯正が求められます。

さらに、子どものころの生活習慣が八重歯を引き起こす場合もあります。たとえば固いものを食べずに育つと顎の筋肉が十分に育たず、歯の並ぶスペースが小さくなります。顎の大きさには遺伝も関係しますが、十分な硬さのものを食べさせることで顎の筋肉の発達を促すことは可能です。

八重歯の矯正は抜歯を伴うことがある?

八重歯を矯正するにあたり、歯を抜く必要があるのかどうかはケースバイケースです。たとえば次のような症例に該当する場合、矯正前に抜歯する、または八重歯自体の抜歯を推奨する可能性が高いです。

  • 八重歯が虫歯になっている
  • 八重歯を支える骨がもろくなっている
  • 八重歯と他の歯が重なっている
  • 八重歯のせいで咬み合わせに重大な問題が生じている

八重歯が虫歯になっている場合は、虫歯を治療してから矯正を行います。ただしすでに虫歯が進行して歯がもろくなっていたり歯根が割れている場合は、八重歯の抜歯が推奨されます。

また八重歯が他の歯と重なることで成長を妨げたり、歯周病を引き起こしたりします。噛み合わせが悪くなり口をうまく閉じられない、または閉じるたびに歯が唇に当たるような状態等でも、抜歯の必要が生じます。

八重歯の歯列矯正をするなら森デンタルクリニック

八重歯の歯列矯正を検討してはいるものの、どのクリニックを選ぶべきか分からない、または迷っている方は多いでしょう。

そんな方に向けて、前歯の矯正を専門に扱っている「前歯矯正専門 Mori Dental Clinic」を紹介します。このクリニックをおすすめする理由は以下の通りです。

  • 他院で矯正を断られた方も矯正を受けられる
  • ワイヤー矯正とマウスピース矯正の両方に対応している
  • 裏ワイヤーの採用で後戻りが発生しにくい
  • ワイヤー矯正でも目立たない「ホワイトワイヤー」を選択可能
  • 矯正は3ヶ月から6ヶ月という比較的短期間で完了できる
  • 抜歯せずに矯正が可能
  • クレジットカードがなくてもデンタルローンで分割支払いが可能

「前歯矯正専門 Mori Dental Clinic」は前歯の矯正に特化したクリニックです。専門性が高いため、矯正可能な症例が多いというメリットがあります。矯正の手順や料金に不安がある方は、初診・カウンセリング段階で相談すれば不安を解消できます。

料金もわかりやすく、比較的安価です。前歯の矯正費用は一括で「38.5万円」ですが、デンタルローンを利用すれば1ヶ月あたり「2,916円」で矯正できます。ぜひ一度公式サイトにアクセスし、無料相談してみることをおすすめします。

八重歯を歯列矯正する場合の流れ

八重歯の歯列矯正を行う流れについて、ワイヤー矯正・マウスピース矯正それぞれ解説していきます。

ワイヤー矯正

八重歯のワイヤー矯正を行う流れは次のとおりです。

  1. 初診・カウンセリングを行う
  2. レントゲンやCTスキャンで歯や骨の状態を確認する
  3. 八重歯や他の歯における抜歯の必要性を確認する
  4. ブラケットを歯の表面または裏側に装着する
  5. 矯正期間中は通院し、歯の状態確認や器具の調整・メンテナンスを行う
  6. 矯正完了後はリテーナーを装着する

まずは診察とカウンセリングを行い、本人の症状や感じ方、最終的にどうしたいか、などを確認します。次にレントゲンやCTスキャンで口腔内を検査し、矯正の方向性を決定します。この段階で裏側矯正やマウスピース矯正が可能なことがわかれば、その方向性に進むことも可能です。

次は矯正器具を装着します。歯に直接付けるのは「ブラケット」という金属器具です。見た目を重視したいならプラスチックやセラミック製のブラケットも選択可能です。最後に装着したブラケットにある溝にワイヤーを通せば、矯正器具の装着は完了です。

矯正処置中は1ヶ月に1回程度の間隔で通院し、歯の状態を確認したり矯正器具の調整を行います。やがて矯正期間が完了すれば矯正器具は外せますが、リテーナーという特殊な器具を2~3年程度装着することで、後戻りを防止する必要があります。

マウスピース矯正

八重歯のマウスピース矯正を行う流れは次のとおりです。

  1. 初診・カウンセリングを行う
  2. レントゲンやCTスキャンで歯や骨の状態を確認する
  3. 八重歯や他の歯における抜歯の必要性を確認する
  4. 型取りとマウスピースの製作を行う
  5. マウスピースの着脱方法を指南する
  6. 矯正期間中は通院し、歯の状態確認や器具の調整・メンテナンスを行う
  7. 矯正期間後はリテーナーを装着する

初期の流れや矯正期間中の通院、期間後のリテーナー装着が必要なところはワイヤー矯正と同じです。ただし3Dスキャンを用いて治療計画を立てるところや、正しい取り外しの方法を教えて、患者自身に装着してもらう点などが大きく異なります。

八重歯の歯列矯正に関するよくある質問

最後に、八重歯の歯列矯正に関してよくある4つの質問に回答していきます。

八重歯を歯列矯正するメリットはありますか?

八重歯の矯正は、歯だけでなくからだ全体の健康を守ることにつながります。虫歯や歯周病のリスクが減るのはもちろん、食べ物がうまく噛めるようになれば消化不良による胃もたれや下痢、その他「うまく噛めない」ことが起因となるさまざまな病気を予防できます。

八重歯の歯列矯正の期間はどれくらい?

八重歯の矯正期間は矯正方法や矯正範囲により大きく変わります。あくまで参考値ですが、ワイヤー矯正なら「1年半から3年」程度、マウスピース矯正なら「1年から3年」程度です。部分矯正なら、その半分の期間が目安となります。

八重歯を矯正する前に抜歯するのがおすすめなケースは?

八重歯の矯正で抜歯が推奨されるのは、八重歯そのものに問題が発生している場合や、歯の本数が多い(過剰歯)場合などです。基本的に抜歯するべきか、そもそも矯正が可能かどうかを判断するのは医師ですが、最終的には患者の意思次第で治療の方向性が決定します。

マウスピース矯正で八重歯を矯正できないことはありますか?

歯並びや咬み合わせに重大な問題がみられると、マウスピース矯正を選べない場合があります。症状が重度の場合は部分矯正も難しいため、その場合はより多くの症例に対応できる表側ワイヤーでの全体矯正となります。どちらにしても医師の判断に従い、適切な処置を受けるようにしましょう。

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