【歯科矯正は痛い?いつまで残る?】痛い理由と期間

歯科矯正を行った場合、どれくらいの痛みがあるのか心配している人も多いのではないでしょうか。歯科矯正は長い期間治療を行うため、どのような痛みがあるのかを事前に知っておくことが重要です。

しかし歯科矯正の痛みは人それぞれ異なります。中には、歯科矯正中の痛みをあまり感じない人も存在している状況です。そのため痛みが出やすい原因や対処方法を理解しておき、痛みが出た場合に適切に対応できる準備をしておくことが大切と言えるでしょう。

この記事では、歯科矯正の痛みの原因や理由、痛みを感じる期間、対処方法などについて紹介します。

歯科矯正は痛い?痛みの原因・理由

歯科矯正で痛みを感じる原因は、いくつか存在しています。主な原因としては、次の3つです。

歯が動いている時の痛み

歯は顎の骨で支えられているため、手で押しても動きません。歯科矯正は、歯を動かすために矯正装置を取り付けて少しずつ動かす方法です。

矯正装置で歯に力をかけると歯の周りの歯根膜が元に戻ろうとするのですが、このとき力がかかっている骨の一部が溶けてきます。骨の一部が溶けると、力がかかっていない方に骨が形成される状況です。この仕組みを利用することで、歯を移動させています。

痛みは骨が溶けるときに感じやすくなるでしょう。痛みを生み出す物質は、骨が溶けるときに出てくるためです。

矯正装置を装着し、3〜6時間ほど経ってから痛みが出始めます。次の日からは、痛みが強くなる可能性もあるでしょう。しかし1週間ほど経つと、慣れてくるため痛みが気にならなくなります。

矯正器具がぶつかる時の痛み

歯科矯正でワイヤーやブラケットなどの矯正装置を使用する場合、矯正装置が口腔内で当たって痛みを感じることがあります。矯正装置が舌や粘膜に当たると、口内炎になる可能性があるでしょう。口内炎になると、3〜4日程度は痛みが続きます。しかし1週間ほど経過すると、徐々に落ち着いて自然に治癒する場合がほとんどです。

また歯科矯正の治療中に運動などで顔に衝撃を受けた場合、口腔内が矯正装置で傷つく可能性があるので注意が必要となります。また楽器を演奏する場合も、口唇に矯正装置が触れて痛くなる場合が考えられるでしょう。

食べ物を噛む時の痛み

食べ物を噛むことで痛みを感じる場合があります。これは歯科矯正でワイヤーを使用しており、ワイヤーを緩めた時に起きる症状です。ワイヤーを緩めることで歯が元に戻ろうと移動することが原因となります。

特に硬い食べ物を噛んだ場合に、痛みが強くなることがあるでしょう。ワイヤーを緩めた場合は、1週間ほどは硬い食べ物を避け痛みが和らぐまで待つ必要があります。

【どちらが痛い?】マウスピース矯正とワイヤー矯正

歯科矯正の種類には、大きく分けると「マウスピース矯正」「ワイヤー矯正」があります。マウスピース矯正は、矯正装置として透明のマウスピースを使用する方法です。目立ちにくい、脱着ができる口腔内が金属で傷つかないなどのメリットがあります。

一方ワイヤー矯正は、歯の表面または裏側にブラケットを取り付けて、ワイヤーでつなぐ矯正方法です。多くの症例に対応している、取り外しが不要などのメリットがあります。

治療中の痛みに関しては、マウスピース矯正の方が歯への負担が少ないため、痛みを感じにくいと言えるでしょう。ワイヤー矯正の場合は、金属を取り付けるため口腔内が金属によって傷ついてしまう可能性があります。マウスピース矯正は金属を使用しないため、口腔内が傷つく心配がほとんどありません。

またマウスピース矯正は自分で脱着ができるため、痛みがあった場合に取り外すことが可能です。痛みを感じた場合は、自分で対処ができると言えます。

ただし痛みは人によって異なるため、ワイヤー矯正でも痛みを感じないという場合もあるでしょう。そのため、どちらの治療方法が痛くないという確約はありません。

歯列矯正で痛みを感じる期間はどれくらい?

歯列矯正の治療の痛みは、個人差があります。矯正装置を取り付けた後、すぐに痛みを感じる人もいれば、取り付けてから2〜3日経過した後に痛みを感じる人もいる状況です。しかしどちらの場合も、1週間ほど経過すれば痛みが治まり安定します。歯列矯正を行った場合の痛みを感じる期間は、1週間程度と言えるでしょう。

また痛みの強さも人それぞれです。歯列矯正は矯正装置によって歯を移動させているので、痛みや不快感は避けられません。しかし痛みの程度は個人差があり、強い痛みを感じる人もいれば、ほとんど気にならない人もいます。

歯列矯正で痛みを感じた時の対処法はある?

歯列矯正で痛みを感じた場合の対処としては、次の方法があります。我慢せずに対処方法を試してください。ただし我慢できないような痛みを感じた場合は、歯科医院へ連絡するのが良いでしょう。

痛み止めを使用してみる

歯列矯正では、歯の周りの骨が溶けて再生します。その際に炎症を起こすことがあるでしょう。耐えられない痛みを感じた場合、鎮痛剤を服用する方法があります。鎮痛剤を服用することで、痛みを抑えることが可能です。

しかし市販の鎮痛剤を何度も服用すると、歯列矯正の動きが鈍くなることがあります。これは鎮痛剤が歯の炎症を抑えようとするためです。

鎮痛剤は病院で処方された薬だけに限定するか、医師に相談しながら服用するのが良いでしょう。

痛みを感じる場所を冷やす

歯列矯正で感じる痛みは、その部分を冷やすことで治まる場合があります。氷や保冷剤を薄い布で包んで、患部を冷やして様子を見ましょう。寝る前や風呂上りなど、体があったまっている場合に痛みは発生しやすいです。痛みで眠れないなどの症状がある場合、患部を冷やすことで落ち着くでしょう。

ただし冷やし過ぎると歯列矯正の動きが鈍くなるため、長時間冷やし続けることは避けた方が良いと考えられます。

矯正用ワックスを使用してみる

矯正装置のワイヤーなどが、口腔内の舌や頬に当たって痛い場合、矯正用ワックスを使用することで痛みが和らぐ可能性があります矯正装置が当たったまま放置しておくと、痛みが強くなったり出血したりする場合も考えられるでしょう。矯正用ワックスは、歯科医院で処方してもらえます。

矯正用ワックスは適量を取って丸くし、痛い部分に当たっている装置側に押し付けるようにして付ける方法です。簡単に処置することが可能となります。

ただし歯磨きをしたり、食事をしたりすると取れてしまうため、その場合は新たなものを付けることが必要です。

歯科医院にて相談する

ここまで紹介した処置を行っても痛みが緩和されなかったり、強い痛みが続いたりした場合は、歯科医院で相談するのがおすすめです。自己判断に任せず、マウスピースの確認やワイヤーの調整などを実施してもらうことで、痛みの原因が取り除かれたりします。

また歯列矯正に関しての心配事や悩み事がある場合なども、歯科医院で相談するのが良いでしょう。

【ご飯が食べれない?】歯科矯正で痛いときの食事

歯科矯正の治療中は、歯に力を加えているため、食べ物を噛むと痛みを感じます。痛みがあるので食事の量を減らすということは、避けた方が良いでしょう。ここでは、噛んでも痛みが少ない食べ物を紹介します。

柔らかい物を選ぶようにする

柔らかい食べ物の場合、噛むときに力を入れる必要がないため、痛みを少なくできます。可能な限り、柔らかい食べ物を選ぶようにしましょう。例えば、次のような食べ物です。

  • 卵焼きやオムレツなどの卵料理
  • ミートボールやハンバーグなどの肉料理
  • 野菜や魚を柔らかくなるまで煮たもの

食べやすい形にカットする

食べ物を食べやすい大きさにカットする方法も有効です。噛むときに力を入れなくて済むようにします。食べやすい大きさの場合、噛む回数が減るため痛みが出るのを和らげることが可能です。またすりおろすことも有効な手立てとなります。

大根やリンゴをすりおろして食べたり、野菜をミキサーで砕いてジュースにしたりする方法です。この方法は、栄養が偏る心配もありません。

水分が多く含むものを選ぶようにする

水分量が多い食べ物は、柔らかく食べやすいので痛みを少なくできます。例えば肉ではなく、同じタンパク質である豆乳や豆腐を選ぶ方法です。おかゆや煮込みうどんも食べやすいためおすすめになります。

歯科矯正をするなら森デンタルクリニック

森デンタルクリニックでは、歯並び、出っ歯、すきっ歯などの部分矯正が可能です。「笑うときに前歯が気になる」「人と話すときに口元を隠してしまう」「歯並びがガタガタ」などの悩みを解決できる可能性があります。

森デンタルクリニックは、次の4つの特徴で歯科矯正を提供している医院です。

  1. 費用を抑えた治療が可能
  2. 短期間で歯科矯正ができる
  3. 抜歯せずに矯正が可能
  4. 矯正後の後戻りがほとんどない

矯正前には、丁寧なカウンセリングを受けることが可能です。カウンセリングにて矯正の内容や期間、費用などを相談します。双方が納得した上で、歯科矯正を実施していく形です。

歯科矯正の痛みに関するよくある質問

歯科矯正に関して、不安や疑問を持つ人も多いでしょう。ここでは、歯科矯正の痛みに関しての良くある質問と回答をまとめています。

矯正中で痛みを感じるときにおすすめな食べ物は?

歯科矯正の治療中に痛みを感じる場合があります。そのようなときは、食事をとるのが辛い状況です。可能な限り、歯に負担の少ない食べ物を選ぶのが良いでしょう。歯科矯正中におすすめの食べ物には、次のものがあります。

  • 豆腐
  • おじや
  • おかゆ
  • 汁物
  • ヨーグルトやゼリー
  • バナナやキウイなどの果物

これらの食べ物は柔らかく歯に負担がかかりません。また矯正装置に挟まりにくいため、食べやすくなっています。

逆に矯正装置に挟まりやすいもの、粘り気のあるもの、硬いものなどは、歯科矯正中は注意が必要です。具体的には次のような食べ物になります。

  • そばやラーメンなどの細い麺類
  • アスパラガスやえのきなどの繊維質の食べ物
  • 梨やリンゴなどの硬い果物
  • せんべいなどの硬いお菓子
  • キャラメル、ガム、グミなどのお菓子

リンゴはすりおろすことで食べやすくなるので、食べやすい状態に加工するのも良いでしょう。

矯正の痛みはいつまで?どのくらい続く?

歯科矯正では痛みを感じることも多いでしょう。痛みが出始めるのは、一般的には矯正装置を装着してから1週間ほど経過したときです。痛みには個人差があり、ほとんど気にならない人もいれば、空気に触れるだけで痛いという人もいます。多くの場合、痛みは1週間ほどで無くなるでしょう。

歯科矯正中には、マウスピースの交換やワイヤーの調整があります。この時も数日後に痛みを感じることがあるでしょう。通常は1週間ほどで痛みが無くなります。

痛みが引かない場合は、歯科医院に相談するのが良いでしょう。

矯正で一番痛いときはいつ?

歯科矯正の痛みの有無は、人によって違います。また痛みの出やすいタイミングも、人によって異なる状況です。ただしある程度の傾向は存在しています。

歯科矯正で一番痛みが強くなるのは、矯正装置を取り付けた直後です。しかしそのあと徐々に痛みが和らいでいくことが多いため、2、3日は様子を見るのが良いでしょう。強い痛みが緩和されない場合は、歯科医師に相談してください。

また矯正装置は1ヶ月ごとに交換が必要です。そのため、交換するたびに強い痛みが出る可能性もあります。

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