お知らせ・コラム
 

informationお知らせ・コラム

診療
時間
10:00~19:00
休診日 不定休
※受付時間は終了時間の30分前まで

無料カウンセリング予約

部分矯正で起こりがちな8つのリスクとは?後悔しないための対策も紹介

部分矯正で起こりがちな8つのリスクとは?後悔しないための対策も紹介

歯並びを整える治療方法の1つに「部分矯正」があります。
前歯や歯並びの一部など、気になる部分だけを治療できるため、費用を抑えつつ短期間での改善に期待できる治療法です。

一方、すべての症例に適しているわけでなく、噛み合わせの悪化や後戻りなどのリスクを伴うこともあります。
治療内容によっては、健康な歯を削らなければならない場合や、想定外の追加費用が発生する場合もあるため注意が必要です。

この記事では、部分矯正で起こりうるリスクや、対応しやすい条件を解説します。
さらに、後悔しないための具体策や、部分矯正ならではのメリットもまとめました。
矯正歯科を検討している方や、費用・期間を重視して治療を選びたい方は、参考にしてください。

部分矯正で起こりうる8つのリスク

部分矯正は気になる箇所を短期間で整えられる一方、注意すべき点も多く存在します。
想定外のトラブルや仕上がりの不満を避けるには、事前にリスクを理解しておくことが大切です。
具体的には、以下8つの問題が起こる可能性があります。

  • 1.噛み合わせが悪くなる可能性がある
  • 2.すべての症例に対応できない
  • 3.健康な歯を削らなければならない場合がある
  • 4.後戻りしやすく、全体矯正が必要になるおそれがある
  • 5.顔のラインが変わることがある
  • 6.虫歯・歯周病のリスクが高まる
  • 7.追加費用が発生する可能性がある
  • 8.全体矯正に比べて満足度に限界がある

これらを1つずつ把握したうえで、治療に臨みましょう。

1.噛み合わせが悪くなる可能性がある

部分矯正は限られた歯だけを動かすため、全体のバランスを十分に整えるのが難しい場合があります。
たとえば、奥歯との位置関係がズレると、前歯の見た目が改善されても、治療後に噛み合わせが合わないといったケースも生じ得るのです。

噛み合わせが乱れると、食事中に噛みにくさを感じたり、一部の歯に過度な負担がかかって欠けやすくなる危険もあります。
咬合の乱れは、顎関節に余計な負担を与え、顎関節症の一因となる場合もあり、見過ごせません。

見た目が改善しても、日常生活に支障が出ては本末転倒です。
噛み合わせの乱れは生活の質に直結するため、軽視できないリスクといえるでしょう。

2.すべての症例に対応できない

部分矯正は気になる歯並びをピンポイントで整えられる一方、適応範囲には限りがあります。
歯の重なりが強いケースや、上下の噛み合わせに問題がある場合は、部分治療は困難です。
以下は、部分矯正の適応外となりやすい代表例です。

症例難易度部分矯正が難しい理由
重度の叢生(歯の重なり)重度(全顎矯正必須)部分的に動かしても全体のバランスが崩れる
開咬(奥歯は噛むが前歯が噛み合わない)中等度~重度(ケースにより全顎矯正)噛み合わせ全体の改善を要する
受け口(下顎前突)重度(外科矯正必須)顎骨の影響が大きいため、完治が難しい
過蓋咬合(深い噛み合わせ)中等度~重度(全顎矯正が基本)奥歯・骨格の矯正を要する
顎の骨格に問題があるケース重度(外科矯正必須)顎の治療も要する

無理に進めると、見た目は整っても噛み合わせが悪化し、結局は全体矯正が必要になることも。
部分矯正が適さない症例があることを理解しておきましょう。

3.健康な歯を削らなければならない場合がある

部分矯正では、歯を動かすスペースを確保するために、健康な歯の表面をわずかに削ることがあります。
これはディスキング(IPR)と呼ばれ、歯間を0.2〜0.5mm程度削る処置で、見た目にはほとんど分かりません。
しかし、この処置でエナメル質が薄くなると、知覚過敏を起こしやすくなったり、虫歯リスクが高まったりする懸念も否定できません。

適切な処置・ケアを行えば、リスクは最小限に抑えられますが、健康歯の削合に不安を覚える方は多いです。
必要性・影響・代替案を含めた事前説明を受け、同意のうえで進めることが大切です。

4.後戻りしやすく、全体矯正が必要になるおそれがある

部分矯正は周囲の歯や顎全体の力のバランスが崩れやすく、治療後に歯が元の位置へ戻るおそれがあります。
とくに前歯は舌や唇の圧力を常に受けており、移動した位置を安定させるのが難しい部位です。

また、歯を支える骨や歯ぐきが十分に変化していない段階で装置を外すと、定着が不十分なまま後戻りが進行しやすくなります。
咬合にも影響し、結果として全体矯正へ移行するケースもあります。

5.顔のラインが変わることがある

部分矯正は歯の位置だけでなく、口元や輪郭の印象にも影響を及ぼす場合があります。
とくに前歯の角度や突出度が変わると、口元のバランスが崩れ、口唇が出て見えたり頬がこけたように感じたりすることも。

わずかな歯軸変化でも口元の突出感や軟組織の見え方が変わり、顔全体の印象が変わることは少なくありません。
こうした変化は必ずしも望ましい方向とは限らず、理想と異なる仕上がりに不満を抱くこともあるでしょう。
治療を始める前にシミュレーションし、見た目への影響を確認しておくことが大切です。

6.虫歯・歯周病のリスクが高まる

矯正装置を装着すると歯の清掃が難しくなり、虫歯や歯周病のリスクが上昇します。
部分矯正では前歯に装置をつけることが多く、食べかすが残りやすいため注意が必要です。磨き残しが続くと、歯の表面に白い斑点ができる「ホワイトスポット」や、歯ぐきの炎症につながることもあります。

さらに歯間に汚れが蓄積すると、口臭や歯肉の後退などの問題にも発展しかねません。
長期間、清掃不良が続くと脱灰や歯肉炎が慢性化し、治療効果の持続性を損ないます。

7.追加費用が発生する可能性がある

治療途中で後戻りが強く出た場合や、噛み合わせの不具合が判明した場合、部分矯正だけでは対応できず、全体矯正への切り替えを要することがあります。
また、当初の見積もりに含まれない費用が発生するケースも少なくありません。
想定外の追加費用の例は次のとおりです。

  • ・全体矯正への移行
  • ・保定装置(リテーナー)の再作製
  • ・歯を削る処置や追加の調整
  • ・治療期間延長による再診料や管理料

「部分矯正で安く済む」と思っていたのに、総額では想定を超えてしまうこともあるため注意が必要です。

8.全体矯正に比べて満足度に限界がある

前歯の見た目は改善しても、奥歯との噛み合わせや全体の歯列バランスが整わないまま残ってしまうことがあります。
その結果「横から見ると、まだ出っ歯に見える」「笑ったときの歯並びが気になる」などの不満が残りやすいです。

また、治療後に噛み合わせの違和感が続くと、見た目だけでなく日常生活の快適さにも影響します。
理想とのギャップが大きくなって再度矯正をした場合は、結果として総費用が大きくなるため、事前に医師とよく相談することが大切です。

部分矯正で対応できる4つのパターン

部分矯正は、条件を満たせば有効な治療法です。
短期で前歯部の審美改善を図り、咬合に大きな問題がない方に適しています。
ここでは、対応できる代表的な4つの条件を紹介します。

  • 1.出っ歯(上顎前突)
  • 2.すきっ歯(空隙歯列)
  • 3.軽度な歯列の乱れ
  • 4.噛み合わせに問題がない

上記の条件に当てはまるかどうか、事前に医師に確認しましょう。

1.出っ歯(上顎前突)

出っ歯は前歯が前方に傾いていたり、上顎自体が前に出ていることで目立つ症状です。
軽度であれば部分矯正で前歯の角度を調整し、見た目の改善を図れます。
とくに歯の傾きが原因の場合は、6ヶ月~1.5年程度で口元の印象を大きく変えられる点がメリットです。

ただし骨格的に上顎が大きく前に出ているケースは、部分矯正単独では十分な改善は見込めません。
場合によっては、全体矯正や外科的な処置が必要になることもあります。

2.すきっ歯(空隙歯列)

すきっ歯は、歯間に隙間がある状態を指します。
見た目の印象に大きく影響するため、コンプレックスを感じやすい症状の1つです。
前歯の間が空いているケースが多く見られますが、軽度であれば部分矯正で前歯を寄せ、隙間を閉じることが可能です。
短期間で改善する場合が多く、治療後の満足度も高いですが、後戻り防止の保定が欠かせません。

歯のサイズや顎の骨格に原因がある場合は、部分矯正だけでは対応できず、補綴治療や全体矯正を併用することがあります。

3.軽度な歯列の乱れ

歯がわずかにねじれていたり、数本だけが前後にズレていたりする乱れは、部分矯正で対応できる代表的な症例です。
通常は前歯3~6本を対象に、ワイヤーまたはマウスピースで段階的に整直します。

前歯のちょっとした重なりや傾きであれば、6ヶ月~1年程度で見た目を整えることが可能です。
「笑ったときに前歯の一部が気になる」といった審美的な悩みの解決に向いているでしょう。

4.噛み合わせに問題がない

部分矯正が適応されやすいのは、歯並びに軽い乱れがあっても、噛み合わせ自体に大きな問題がないケースです。
上下の前歯と奥歯が自然に噛み合い、食事のときに偏りなく力をかけられる状態であれば、前歯の角度や隙間を整えるだけで見た目を改善できます。

噛み合わせに問題がないかどうかは、医師が模型やレントゲン、噛み合わせの診査を通じて確認します。
下顎を動かしたときに、スムーズに上下の歯が接触することも重要な基準です。

部分矯正を失敗しない4つの対策

部分矯正は適応範囲を守れば有効な治療法ですが、注意を怠ると仕上がりに満足できず、再治療が必要になることもあります。
ここでは、完治させるために押さえておきたい4つの対策をまとめました。

  • 1.事前に納得できるまで相談する
  • 2.治療完了まで計画を立てる
  • 3.口腔内を常に清潔に保つ
  • 4.医師の指示を守る

後悔のない治療にするため、実践しましょう。

1.事前に納得できるまで相談する

自分の症例が本当に部分矯正で対応できるのか、治療後の仕上がりはどの程度見込めるのかを、事前に確認することが大切です。

治療開始後、想定外の追加費用や長期化に直面しないよう、初回のカウンセリングでは写真や模型を使ったシミュレーションを依頼すると安心です。
納得いくまで質問し、疑問を残さず治療に臨む姿勢を心がけましょう。

2.治療完了まで計画を立てる

部分矯正は短期間で終わるイメージを持たれがちですが、歯の動き方によっては想定より時間がかかる可能性があります。
装置を外したあとの、リテーナーによる歯の位置を安定させる期間も忘れてはなりません。

また、通院中断は後戻りや仕上がり低下の主要因となるため、完治までの全体スケジュールを把握しておきましょう。
生活の予定やイベントと重ねながら、無理のない計画を立てることで、途中で挫折せずに理想の歯並びを実現しやすくなります。

3.口腔内を常に清潔に保つ

矯正装置を装着すると食べかすや歯垢が溜まりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
日頃から歯ブラシに加えて、デンタルフロスや歯間ブラシ、矯正専用ブラシを活用し、汚れを残さない習慣を徹底しましょう。

また、3~6ヶ月ごとの歯科での定期的なクリーニングも欠かせません。
専門的機器で歯石やバイオフィルムを除去できるため、家庭でのケアでは足りない汚れを落とせます。
さらに、フッ素塗布による再石灰化の促進は虫歯予防に有効で、間接的に歯肉炎リスク低下にもつながります。

4.医師の指示を守る

医師の指示を守らないと、歯が予定どおりに動かず治療が長引いたり、後戻りを起こして再治療が必要になったりすることがあります。
装置の破損や虫歯の発生など、想定外のトラブルにつながる場合も少なくありません。
以下に一般的な指示をまとめました。

  • ・マウスピースの装着時間を1日20時間以上守る
  • ・調整後の痛みがある数日間は、硬い食べ物を避ける
  • ・リテーナーを指定どおり装着する

時間と費用を無駄にしないためにも、医師の指示を厳守しましょう。

部分矯正の4つのメリット

部分矯正はリスクもありますが、条件に合えば大きなメリットを得られる治療法です。
全体矯正と比べたときの強みを理解することで、自分に合った治療法を選びやすくなります。
代表的なメリットは以下の4点です。

  • 1.費用を抑えられる
  • 2.治療期間が短い
  • 3.痛みが少ない
  • 4.イベントに合わせて治療しやすい

納得できる選択のために、参考にしてください。

1.費用を抑えられる

部分矯正の最大のメリットは、全体矯正に比べて大幅に安く済むことです。
治療範囲が限られているため、装置の種類や使用量、調整などにかかる回数が少なく、総額が抑えられます。
以下に、部分矯正と全体矯正の費用目安をまとめました。

装置の種類部分矯正の目安全体矯正の目安
ワイヤー矯正(表側)約20万~60万円約70万~120万円
ワイヤー矯正(裏側)約40万~80万円約100万~150万円
マウスピース矯正約30万~60万円約80万~120万円

部分矯正では前歯6本以内が対象なことが多いため、同じ装置を使っても費用は半額以下になる傾向です。

2.治療期間が短い

部分矯正は、全体矯正に比べて完了までの期間が短縮される傾向があります。
多くの場合6ヶ月~1.5年ほどで終了し、2~3年を要するとされる全体矯正と比べると、先の見とおしが立てやすいのが特徴です。

また、治療が長期にわたると通院の回数も増え、生活のスケジュールを調整する負担が大きくなります。
完治までのゴールが遠いほど「いつまで続くのか」という心理的な負担を感じやすいものです。
その点、部分矯正は短期間で成果を実感できる場合が多く、通院負担や精神的なストレスを軽減しながら、前向きに治療を続けられます。

3.痛みが少ない

矯正治療は歯を動かす際に痛みを伴いますが、部分矯正は全体矯正に比べて、その負担が軽い傾向にあります。
動かす歯が限定されているため、加わる力が局所的かつ弱い力で済むからです。
疼痛負担が軽い分、食事や会話の支障も抑えられ、日常生活に早くなじめるでしょう。

また、違和感が軽減されることで治療への抵抗感も和らぎ、続けやすさにつながります。
途中で挫折するリスクも少なく、最後まで前向きに取り組みやすいです。

4.イベントに合わせて治療しやすい

部分矯正は治療期間が比較的短いため、結婚式や成人式、就職活動などの大切なイベントに合わせて計画を立てやすいのが特徴です。
「この時期までに前歯を整えたい」「写真撮影に間に合わせたい」など、目的が明確な場合に適しています。

また、マウスピースや白いブラケットを使うと、治療範囲も限定されるため、全体矯正と比べて装置が目立ちにくいです。
そのため、日常生活でも周囲の視線を気にせず過ごせるでしょう。

部分矯正はリスクを理解したうえで取り組みましょう

部分矯正は、費用や期間を抑えて前歯の印象を改善できるメリットがあります。
しかし、噛み合わせの悪化や後戻りなどのリスクもあるため、症例に合った治療かどうかを見極めることが大切です。
短期間で効果を得られる一方、無理に進めると満足度が下がる場合もあるため、事前のカウンセリングで疑問を解消しましょう。

医療法人社団MORI DENTAL CLINICでは、月々3,900円から始められる前歯の部分矯正をはじめ、目立ちにくい矯正装置にも対応しています。
完全個室・プライバシー配慮の環境で、丁寧なカウンセリングにより最適な治療法をご提案します。
部分矯正を検討している方は、まずは無料相談でご希望をお聞かせください。

access アクセス

10:00~13:00
14:30~19:00
  • instagram
  • instagram
  • instagram
  • instagram
施設基準に関する掲示
診療
時間
10:00~19:00
休診日 不定休
※受付時間は終了時間の30分前まで
電話予約03-6805-1526 WEB予約 LINE予約 LINE予約