前歯が大きくて『ビーバー』や『リス』の様に感じたことはありませんか?前歯が他の人に比べて大きいとコンプレックスになってしまうことも少なくありません。ただ、実際に前歯が大きい場合より、他に原因があって大きく見えてしまっていることも少なくありません。
そこで今回は 「“前歯が大きく見える原因とその治療方法”」について詳しくご説明します。
目次
1.前歯の大きさの種類について
1-1 平均より前歯が大きい方
特徴・原因
前歯が大きく気になってしまう方の特徴として、実際にお口の真ん中の歯が大きい可能性もありますが、歯並びが関係して前歯が大きく見えてしまっていることも少なくありません。
例えば真ん中から2番目の歯が後ろに引っ込んでしまっている場合には、見える範囲が少なくなってしまいます。これは歯が生えるスペースが少なく、歯列に並ばなかったためですが、2番目の歯が見えにくくなってしまうことで1番前の歯が強調されて前歯が大きく見えてしまうのです。
治療方法
2番目の歯が引っ込んでしまって、前歯が大きく見えてしまっている場合には歯並びを改善してあげることで前歯の大きさが気にならなくなります。この場合には、スペースが少なく、歯列に並ばないことが考えられるので、まずはスペースを確保してあげることが大切です。
前歯が大きく引っ込んでしまっている場合には、抜歯をして全額矯正をすることが多くなります。矯正の種類は、どの程度歯列から外れているかによって選択肢も異なってくるので、2番目の歯が引っ込んでしまって、前歯が大きく見えている場合には矯正歯科でカウンセリングすることをおススメします。
1-2 他の歯が小さく、前歯が大きく見えてしまう方
特徴・原因
他の人と比べて、歯が小さい場合には「“矮小歯”」の可能性があります。他の人と比べて、歯が小さい場合には「“矮小歯”」の可能性があります。この場合、すき間が開いてしまっている様に見えてしまうことが多くなります。
また、2番目の歯が小さい場合には他の歯と比べてバランスが悪くなってしまうので、見た目が気になってしまうことが多いです。その他には特定の歯のみが小さいのではなく、全体的に歯が小さいことがありますが、原因としては、遺伝や下垂体の機能が衰えていること・ビタミンDの欠乏などがあげられています。
治療方法
2番目の歯だけが小さい場合には、歯の形を変えることが必要です。その場合には歯を削ってかぶせ物をしていくセラミック治療になります。矯正では歯並びを改善することは出来ますが、歯の形を変えることはできません。その場合にはセラミックの治療が適応になります。
また全体的に歯が小さい場合にはすき間が開いていることも多く、そのすき間が気になる場合には矯正治療が適応になることもあります。
2.前歯が大きいデメリットは?
2-1 見た目が気になる
前歯が大きいと、審美的な見た目が気になってしまうことが多いです。特に一番前の2本の歯が大きく見えてしまうと『ビーバー』や『リス』の様に見えてしまい、コンプレックスをかかえやすくなります。
歯並びが生え揃った思春期に、コンプレックスを抱えてしまうと太字お口を隠して生活したり、話すこと自体が苦手になってしまうので、大きなデメリットになってしまいます。また、前歯6本の歯は顏の印象を決めるのに大きな役割を果たしているので、一番前の歯が大きく見えてしまうとお口のバランスが悪く見えてしまうのです。
2-2 噛み合わせが悪くなる
前歯が大きく見える原因で歯が並ぶスペースがなく、2番目の歯が後ろに引っ込んでしまい、歯並びが悪くなってしまうケースがあります。この場合には、歯が歯列に並ばずに1番前の歯が『出っ歯』の状態になっていることも少なくありません。
『出っ歯』になってしまうと、下の歯と噛み合わせなくなる『開校』になるケースが多く、前歯で食べ物を噛みきりにくくなってしまいます。また歯にはそれぞれ役割があるので、前歯が噛み合わないことでお口のバランスが悪くなってしまい、噛み合わせにも影響を及ぼしてしまうのです。
2-3 虫歯や歯周病になりやすい
前歯が大きい場合には歯並びが悪くなってしまっていることが多いので、汚れがつきやすく、磨き残しが多く、虫歯や歯周病になりやすくなってしまうのです。
虫歯や歯周病になって治療した場合にも歯並びが改善されないと、汚れが残りやすく、また虫歯になってしまうという悪循環になってしまいます。1度虫歯になって治療した歯は、天然歯に比べて細かな隙間から汚れが入り込みやすく、虫歯になるリスクも増えてしまいます。歯並びを改善するという根本的な問題を解決しないと、治療を繰り返してしまうことがあります。
3.前歯が大きいのを治す治療法
3-1 矯正治療
前歯が大きいのを治す治療でまず考えられるのが、「“矯正治療”」です。歯並びが悪くなってしまっていることで、前歯が大きく見えてしまう場合、矯正治療で歯並びを整えてあげることで前歯の大きさに関する悩みを改善することができます。
また歯並びは良くなることによって、
- 虫歯や歯周病になりやすくなる
- 噛み合わせが改善される
のデメリットが改善されるのです。
歯並びによって歯の大きさが大きく見えている場合には、見た目も改善することができますが、歯並びだけでなく、前歯自体が大きい場合には矯正では歯の大きさや形を改善することができないので、カウンセリングでどの様な悩みがあるか確認しておきましょう。矯正にもいくつも種類があり、お口の状態や費用の面、期間や矯正装置の見た目などの希望によって選択肢が変わってきます。
それぞれの治療にメリットやデメリットがあるので、カウンセリングで相談して納得した上で治療法を決めていきましょう。矯正治療は、歯並びが良くなるだけではなく、未来のお口のために予防をしてくれる効果を発揮してくれる治療です。歯の大きさが気になった場合には、まず矯正歯科で1度相談してみましょう。
3-2 削る
前歯が大きくて気になる場合には、歯を削ってセラミックの歯を被せるセラミック治療という選択肢もあります。セラミックの歯にすると歯の大きさや形、色も周りと合わせることができるので見た目の審美性は改善することができます。
またガタガタしている歯並びが改善することによって虫歯や歯周病のリスクを減らすことはできますが、歯を削ってしまっているので、セラミックは密着性が良くはなっていますが、天然の歯に比べると少し虫歯や歯周病のリスクは増えてしまいます。
また矯正治療に比べて期間も短く治療することができるので、期間を短くしたい人におススメの治療です。ただ、歯を削ってしまうというデメリットや歯が大きくなってしまっている部分だけを治療するので、噛み合わせまでは改善することが難しいです。その為、噛み合わせの改善が必要な場合には矯正治療が適応になってきます。
4.まとめ
前歯が大きい場合には、見た目だけではなくお口に対して色々なリスクを抱えてしまっているかもしれません。
またガタガタしている歯並びが改善することによって虫歯や歯周病のリスクを減らすことはできますが、歯を削ってしまっているので、セラミックは密着性が良くはなっていますが、天然の歯に比べると少し虫歯や歯周病のリスクは増えてしまいます。
また矯正治療に比べて期間も短く治療することができるので、期間を短くしたい人におススメの治療です。歯並びは自分で改善することが難しいので、気になっている場合には矯正歯科に相談することをおススメします。歯の大きさが改善することでお口の環境が改善されて予防の面からもメリットがいっぱいです。
また見た目がキレイになると笑顔に自信を持つことができて笑顔が増えてきます。歯並びを改善する方法は日々進化していて、矯正装置の見た目の改善や期間が短縮するなど患者さんの負担が少なくなるようになってきています。心配な事や気になることは相談して解決することができるので、歯が大きくて気になった場合にはカウンセリングすることをおススメします。